2021年8月23日月曜日

夏と白夜とDeep Fantasy

もう一回くらい猛暑…と言っていたら本当に来ました。ありがとうございました。ちょい好きな音楽語りを含めた日記です。


季節ごとに聴いてる音楽って結構まちまちで、曲の雰囲気的に夏や冬にしか聴かないアルバムとか、発売日の時や借りた時期の季節の空気感のせいで季節と関係ない雰囲気の曲なのに「この時期になるとこれ聴きたくなるな」とか、たまたまゲームを真夏にやっていたからPortalのサントラを聴きたくなってしまったとか、
曲の作り手がどう思おうが知らんというような自分勝手な印象づけをしながら音楽を聴いている。

最近よいスケートボードの場所を見つけて隙と体力と車のガソリンあらば通ってるんですけど、行き際帰り際にアチい日差しや夕焼け手前のちょい変わりがけの雲色を見ながら聴く音楽が最高で……。
おコロナのせいで花火とかお盆とか人為的な夏らしいことは台無しだけど、自然的な夏らしさに人為をちょっと加えるだけの、そんな夏に相成りまして。


Deep Fantasy/Surfing

ほう、またしてもオーストラリアですか……。

まだ夏も来ない頃にBandcampを漁っていて試聴したらなるほど…………………になり、数ヶ月ウィッスリストにソッ置きし、夏が来ては「これをこの夏に手元で聴けずしてどうする」という危機感に押されてようやく入手。
調べてみると日本でもそれなりに評価されているらしく、BandcampでもVaporwaveジャンルでトップを飾っていたような気もする。発売は2012年。

昼間です。昼間に聴きましょう。とにかく日が傾く前ですね。スケートボードに行くなら行きの道中です。
カラカラに晴れて陽炎と逃げ水がぶらぶら揺れる夏、光が当たりすぎてやけに鮮やかに見えるクソあちい夏の昼間の世界、日陰の少ない真上の太陽が刺さるその時に。

1曲目が宇宙的でイントロらしい立ち位置にあり、夏!!!!!!!!!!!!!!!!になるのは2曲目からだったりするんですが、1曲目から聴きましょう。いいね?

海、砂浜、焼けるコンクリート、夕焼け、セミ、すずむし、厚い雲、澄んだ空、窓開けっ放しでやたらと通気のいい部屋、木々の揺れる音、、、色んな「夏」に的中する曲揃いでこのアルバム1枚で真夏を網羅できる。
ローファイ、ヴェーパーらしい?耳ざわりのやさしい音やミドルテンポの曲が多くて周囲の環境音にやさしく入り交じるアンビエント性の高さたるや。そういうものだと思って聴いている。

正直このジャンルのことSynthなんとかぐらいとしか思ってなくて、おれ実はVaporwaveが好きだったのか……?と思った。わからん。こういうPad系?のシンセを耳にビシャビシャ浴びたいな🎶と思うことはあるけど……。


白夜の日々/9mm Parabellum Bullet

発売日は2020年の9月らしいけど久々にサイトを見てたらエッ!シングル出てるの!?になって今年入手した。(率直)

9mmってバリバリにかっこいい曲と歌謡曲みたいなもったりした曲と激エモい曲が割と交互に来ると思ってるんですが、これはわずか3曲のみでありながらその全部を各々が受け持っていて、
大体1曲くらいは埋もれてしまいがちな10〜曲揃いのフルアルバムよりも全情緒を確かに摂取できる。

昨今のディスタンス事情を映した曲「白夜の日々」で純粋なバンドサウンドの9mmを垣間見ることができるが、情緒的な面ではカップリング曲の「ロードムービー」「Calm down」が抜群にこの夏の夕焼けを彩ってくれた。

さあ帰るかという時にまだじりじり差すような夕日の中でロードムービーを聴きつつ、あっという間に沈んで暗んでは既に家に向かって帰路を辿ってるという時にCalm downを聴きますよね。最高ですよね。
激動の時代を駆け抜けるタイトル曲とは打って変わってどちらもスローテンポで、風景を歌詞含めて事細かに描くロードムービーから、歌詞のないインストで聴き手に描写を委ねてくるCalm downへの流れよ。そう、流れが大事。
このような緩急があってはただのシングルとして捉えるには難しく、最大圧縮したアルバムとも言えそうな疾くも鮮明な聴きごたえがある。

9mmにしてはかなりチルいのではないか……と思うイントロのあるCalm downでもやはりというべきか、徐々にドカドカ鳴ってきてしまうんだなぁとチル好きの僕は始めは首を9mm傾げたが、聴けば聴くほど音圧の高いギターでもこのメロディを撃ってくるあたり、この人たちはタイトル通り「冷静」であろうとしたのか、と思うなど。


はい

スケートボードで追い風や微妙な下り坂の状態でチクタクすることを個人的にイキりチクタク略してイキチクと呼んでいるんですが、最近はそんなんでもやや前に進むようになったので進歩を感じます。


夏の活動的な夜明けにはK0 OSTのYou will never knowがピカイチで輝くと思うし、梅雨の湿っぽい時期にはEugnosis御大のReservoirがいいと思うし、冬のは……と思ったけど紹介は冬になってからにしましょう。秋は物悲しい気分にかまけてボロ悲しいやつしか聴いてない気がする……。

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