2020年7月6日月曜日

Linuxはいいぞの話

僕がいつも口にするオペレーティングシステムLinuxの話。
オススメしたいところをつらつら書くだけなので、これから導入すっぞ!とかどうやって使うといいの?という人向けの記事ではないことに注意。
あとエンジニアじゃないので”厳密には全然違うんだが…”というところも多々ある。(先手で言い訳するな)

ただなんか語りたくなる良いところがたくさんあるんだよというだけの話です。

Linuxって何

コンピュータのオペレーティングシステム(OS)といえばWindowsとMac OSが大手を振って世の中を闊歩しているなかで、なんかあんまり日の目を浴びていないのがLinuxというやつである。

先に挙げたWinとMacの2大OSには「きちんとしたバージョンとマニュアルがあり、全員が従えば全員が使える」という特徴があり、こういうところから家庭向け・ビジネス向け・クリエイター向けと滞りない世の流れをサポートするのに十分な性能を持っている半面、

Linuxは「使用可能なバージョンが大量に散らかっているしマニュアルも散らばるし、全員が従っても成功するのは6割」という一見するとクソみたいなやつなんである。

ちなみに名前の読み方がリナックスとかリヌックスとかリーナスとかぃぬxなど読み方すら散らばるという始末。

そのクソみたいな性質の半面、自分の気に入ったバージョンのものを取っ替え引っ替えして好き勝手できるFree(自由)なOSでもある。自由とはすなわちクソだということだったのだ。

散らかり具合

バージョンと述べたけど種類と言うのが正しいような。ほぼDisりばっかりなので読まなくてもいいです。

ディストリビューション

WindowsにHomeとProとBusinessとEducationの4つがあるとしたら、
LinuxにはUbuntuやDebianやPuppyLinuxやArchやFedoraやCentOSやSUSEやZorinからとにかくなんかいっぱいある。そして大抵のものがメンテ持続により現役のOSである。

なぜこの大量のディストリが統一されないのかというと、軽量をウリにしたりセキュリティ特化だったり、リソースドカ食い派手演出にしたり、導入してすぐ使えるなどというコンセプトがそれぞれ確固として存在するためである。
それぞれのディストリのホームページを見てみると、紹介文に何を目的にしたOSなのかというのが書かれていることが多い。

Windowsを手に入れる時にはWindowsを手に入れればいいが、Linuxを手にしたい時にまず手にするのは検索バーと「ディストリ おすすめ」と打つことかもしれない。

デスクトップ環境

デスクトップ環境とはマウスでカーソルを動かしてアイコンやボタンをポチポチしてウィンドウをつまんでスイスイするアレそのものを指す。Windowsは選択不可なため僕はLinuxを使って選ばされるまでこの概念すら知らなかった。挙げるとめんどくさいキリがないので上記リンクで一覧を見てほしい。

これもまた統一されない理由は……と言うより、GNOMEに至っては「3のバージョンより2の方が良かった」から「2を改造してMATEとしてリリースしました✌」という自給自足が筋肉と頭脳と需要をくっつけて歩いているような有様である。

万能よりも特化だらけの基礎的なアプリケーション

単純なテキストエディタですらきのこたけのこ粒あんこしあんの如き戦争が起こる始末。

エディタに限らずファイルマネージャ(エクスプローラ)やコマンドターミナルなどシステムの設定に関わる基礎的なアプリでさえ大量にあり、万能なやつは重いし不安定という欠点が付きまとい、万能じゃなくてもそれぞれ良いところがあるもんだからということで、これまた色んなアプリが散らかる要因である。
そもそもLinux(というか始祖たるコマンド群)は「小さい機能のアプリをいくつも繋げて大きな事をする」が根底にある(と思う)ので、デカいソフトウェアがないし、そもそも無料でシェアが前提なのでデカいソフトを作って無料で配ろうという人もあんまりいない。

ちなみに自分はVim派。

設定ファイル

とっ散らかりのLinuxのなかでただひとつ統一されているのは全体の9割ほどの設定がテキストファイル編集によって可能だということだが、
この設定ファイルの置き場所も /usr/share だったり /etc だったり/usr/local/share だったり、xorg.conf だったり xorg.conf.d/20-intel.conf だったりという本末転倒ぶり。

体験的に、解決法を検索して「〜というファイルを編集する」とあっても5割はその通りの場所にファイルが見つかったことがない。クソか?

無限に色々できる気がする、と思わせる自由度(ただし実際に実現出来るとは言ってない)

上記のことからしてLinuxは「すぐ検索してサクっと解決!」というようなコンセプトはあんまりない上に、「起動時に〜するようにしたい」「シャットダウン前に〜させたい」というような欲望が自ずと湧くせいで、ユーザーが自分から問題を提起して自分で勝手に悩んでいるだけというサイクルがしょっちゅう起こる。

でも、ちょっとシャレオツなシステムモニターを常駐させたりウィンドウをゲーミングな色にしたりカーソルを好き勝手にしたり、テキストエディタでTwitterをやったり(やったことはないが)カスタムできるところが多いので、
コンピュータとして使いつつも明らかに「何かを育てている」感を感じることができるだろう……。
ビフォ←アフタ→

無限に色々できるのはスタートラインも同様で、
ブラウザやエディタを一通り揃えて設定もほぼ自動なUbuntuとかWindowsに似せたZorinOSとかから始めてもいいし、
設定を行うためのSudo権限すら初期に剥奪してあるDebianやガチで何もない殺風景なArchとか、叩きやすい門から叩きにくい門までたくさんある。

ちなみに僕はLinux初心者の時にDebianをインストールしてSudo権限の概念を知らず設定のためのaptやdpkgが一向に使えず挫折し、その後しばらくUbuntuに住み込み、Xorgの設定を破壊して直し方を知らず、Ubuntuを入れ直し、Debianにリベンジして今に至る。
この取っつきにくい者どもは何なんだ……???

Windowsでしか動かないソフトやゲームは軒並み動かないけど、WineやVulkanやProtonといったWindowsエミュレータを使うことでそっくり動いたり動かなかったりする。これを動かせるよう設定が組めるようになるとLinuxはバケモノじみてくる。

まとめ

良いとこ

  • アンチウィルス系を走らせなくていい(限度はある)
  • よほどの事がない限りカーソルが止まったりタスクバーもろとも応答なしという事態がない
  • 全体的に「応答なし」がない
    (中途半端な表示をせず完全再起不能になるか即刻落ちるかのどっちかなので潔い)
  • 起動が速い
  • 起動時のCLI画面がハッカーみたいで良い
  • 「応答なし」がない(全体的に)
  • 「問題が発生したためXXを終了します」とかもない(落ちる時は黙って落ちるので潔い)
  • 勝手なアップデートがない
  • スタートアップ、ショートカット、ファンクションキーの設定が明瞭
  • 設定とコントロールパネルに分かれたりしてない
  • 「応答なし」が全体的にない
  • 大抵のデスクトップは2枚以上のセッションを持てるので画面やタスクバーがウィンドウでみっちみちになることがない
  • 「昨日は動いたのに今日は動かない」がない
  • 勝手なアップデートがない
  • 需要のないブラウザを勧めてきたりしない
  • ド最新機種でなければどのマウスやペンタブやスキャナでも大抵動く
  • 困ったら大抵のことはコマンドでdmesgしたり端末起動でアプリログを取れば原因が分かる
  • コンピュータに詳しくなれるかもしれない

良くないとこ

  • インストールするとパソコン修理とかの対象外になりそう
  • ことあるごとにコマンドやテキスト記述での解決を求められる
  • 落ちるソフトは即刻落ちてバグレポートもエラーコードも出ないので若干不親切
    (症状を検索にかけてやっと原因が分かる程度)
  • プリンタに若干弱い
  • 起動してると必ずどっかでフリーズするなど致命的にマシンと合わないOSが稀にある(Sparkyがそうだった)
  • 英語が多い
  • サスペンド(Windowsではスタンバイに相当)がほぼできない
  • ディスプレイの色味や明るさ等の設定があんまりない
  • 一部の設定をミスるとなぞのばしょに飛ばされる
  • Adobe関連やAviUtlとか有名どころのソフトは大抵WinとMacのみなのでガチなクリエイターにはやや非力
  • ゲームもWindows専用が多いので動かないものが多々なのでゲーマーにも非力(ないとは言ってない
  • インストールが上手く行ってないと起動しなくなる
  • ペンタブやマウスやスキャナを買う時が若干ギャンブルじみてくる

おわり

Linuxはいいぞ!(半分欠点しか書いてないが……?)

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