2018年8月19日日曜日

i3WMとお絵描き環境

みなさんデスクトップ環境って何使ってますか。 僕はMATEです。
最近i3WMというタイル型マネージャがすごいと思ってきたのですが、普段Debian上でやってることを踏まえてどう思うか(?)みたいなのを書いてみたいと思います。

あまり技巧的な事は書いてないので、設定などでお困りでしたら他の方の記事をお探しになってください。これは絵環境とタイル型マネージャに関するレビュー的なものです。 一応メモがてら設定内容も書いたりしますが。

デスクトップ環境についてはDEと書いていきますよ。

そもそも

操作がキーボード主体だそうなので、絵描いたりChaotica触ったりAzPainterを触ったりというカーソル主体のは若干門違いかもしれないです。
こういうブラウザ上で記事書きだとかYoutube流したりとか、たまにエディタで創作の設定メモしたりとかもしますが。

グラフィック関連のソフトウェアはよくツールボックスやブラシボックスなどのサブウィンドウをボカボカ出すものですが、それをキッッチリ並べるかもしれないタイル型DEは功を奏すのか否か...というのはありました。
主題はあくまでも疑問解決で、オマケで便利なDEが手に入ったら良いかなって感じです。

どうなの

悪くない! カスタムして操作をマスターすれば最強になりそうな予感。でもその敷居が微妙に高い(キーボード主体の操作なので)ので良いとは断言しにくい、でも凄そう。

AzPainter編

AzPainterは全てのツールボックスをウィンドウ化できますが、初期はフロート化されたまま(独立していて縦横の並びにハマらない)です。 Mod4+Ctrl+Spaceでタイル化とフロート化の切り替えができます。
それを利用するとこんな芸当も可能です。


何が違うん?と思うかもしれませんが、ツールボックスを全てウィンドウ化してタイルしています。
もともとAzPainter内でパネルとして整理してくれるので、同じような配置はi3でなくとも可能なんですよ.....................。

唯一挙げられる利点は、i3の特性上、カーソルが乗るだけでそのウィンドウがフォーカスされる(MATEなどはクリックしなければフォーカスされなかった)ことです。 そしてAzPainterは独立したウィンドウが新規にフォーカスされるとドロップダウンメニューなどもフォーカスされ、方向キーで中身を選択できるようになります。たとえばレイヤの合成モードとか。

この特性が合わさると、逐一メニューをクリックしなくても、カーソルを乗せて方向キーを押すだけでメニュー内容の選択が可能になるのです。 ポチる必要がないので地味に時短になります。
普段からオプションとレイヤだけはウィンドウ化して使っていますが、このドロップダウンメニューの特性が欲しくてそうしてます。

こんな感じで↓

この中では一度もクリックをしていません
とはいえこの配置にする手間とかを考えるとあまりコスパは良くないと思われます。
あとAzPainterの機能で「全ウィンドウを隠す/表示する」をするとタイルしていたウィンドウが全部フロート化してしまいます。 これを解決するにはi3の機能の全画面表示をメインウィンドウ上で行うとフロート化を避けつつ同じ事ができます。

それでもこんなに全ウィンドウをタイル化して並べる利点はそこまでないです.......オプションとレイヤくらいで................。それもフロート化の状態でもこのフォーカス特性は生きてるし...........。

あと、AzPainterには全画面表示を行う機能はありませんが、i3の機能で行うことができます。デフォルトではMod4+f

Chaotica編


普段使ってる並びです。
パレットエディタの下にワールドエディタを置いていて、それを覆うようにノード関連のサブウィンドウを置いてます。 基本的にパレットとワールドを並行して作ることないので、片方隠れてても問題ないのです。
サブウィンドウは装飾がない以外はフロート化されたウィンドウと同じです。 ですが前述のフロートとタイルの切り替えを行えば、死んでも並べられなかったアイツが並んだ!!

つまりこう!!


ヤバイ!!

実はMATEで触っている時ではパレットエディタのウィンドウ最小サイズには制限があったのですが、i3では何故か制限がありません。どこまでもコンパクトになります。 サブウィンドウのタイル化といいリサイズ無制限といい結構フレキシブルですよ。

タブ化機能

i3にはタブ化という機能があるそうで、これを使うと敷き詰めすぎてウィンドウが小さくなりすぎる問題を回避できます。
タブ化したウィンドウを含むタイル配置は若干コツが必要です。法則を掴めば楽になると思いますが。

そしてタブ化できることによって可能なこともあります。ツールボックスのタブ化機能を持っていないソフトウェアに同じ機能を持たせることです。

逆にその機能のあるソフトウェアといえばこういうGIMPのこれ(語彙力...)とか。

Layersの後ろにChannelsがあって、見たくなったら切り替える的なやつ。

AzPainterやMyPaintなどはそのような機能を持っていません。 それをi3の力で実装します。
つまりこう↓



ヤバイ!!!!!!!!!

問題はやはり配置が若干面倒なことですが、i3は何かのバージョンを機にウィンドウ配置の記憶と復元ができるそうなので、エイリアスとかでコマンドを変更すれば同じ配置もすぐできるかもしれません。

そのほか

作業しながら配信したい!
AzPainterのパレット等々をタブしながら、メインウィンドウをタブ化して後ろにブラウザ(配信サイトCavetube)と端末(シェル)を置いてみます。 反映が遅くて長々とサンプル描いてるのはご愛嬌(コマンドが終了した所で録画終了してます)


もともとLinuxはコメントの読み上げ機能に弱いのでそこらへんはどうしようもないですが、レイヤウィンドウの下にブラウザ置いてコメント部分だけを映す的な使い方もできると思います。
あとメインウィンドウの裏にPavucontrolとかも置いておけば、マイクの調整もすぐ出来るようになります。

でもこんな配置するよりも、ペイントソフト開いたワークスペースとブラウザ開いたワークスペースとを準備するほうが圧倒的に楽なので、なんかノッピキならない事情がある以外はそうしたほうがいいかも......。

おまけ

設定とかのメモついでに紹介。

[.i3/config]

#――――――――――――――――――――
#自動起動系
exec --no-startup-id fcitx
exec --no-startup-id dropbox start
exec --no-startup-id conky
exec --no-startup-id guake

#黒系に設定してたボタンやテキストエリアなどが白くてペラペラした外観になるのを直す
exec --no-startup-id mate-settings-daemon
#Gnomeユーザなどはgnome-settings-daemonとか

#壁紙を設定したい (※mate-settings-daemonを起動していない場合)


exec --no-startup-id "feh --bg-fill Wallpaper.jpg"

#ナムロクが起動時にONになっててほしい
exec --no-startup-id numlockx on

#――――――――――――――――――――
#ショートカットキー系
#Fn+F7とかで音量の上下
bindsym XF86AudioLowerVolume exec amixer sset Master 5%-
bindsym XF86AudioRaiseVolume exec amixer sset Master 5%+

#プリスクでスクリーンショットを撮る(Ctrl併用でカレントのみ)
bindsym Print exec scrot '%Y-%m-%d_%H-%M_i3.png' -e 'mv $f Pictures/screenshot/'
bindsym Ctrl+Print exec scrot -u '%Y-%m-%d_%H-%M_i3-current.png' -e 'mv $f Pictures/screenshot/'

[.config/i3status/config]

タスクバーi3statusの変更(配置は今までのスクショを参照)

general {
        colors = true
        interval = 1
}

order += "disk /"
order += "cpu_usage"
order += "load"
order += "wireless wlan0"
order += "volume master"
order += "tztime local"

wireless wlan0 {
        format_up = "W: (%quality at %essid)"
        format_down = "W: down"
}

tztime local {
        format = "%Y-%m-%d %H:%M:%S"
}

load {
        format = "%1min"
}

disk "/" {
prefix_type = "decimal"
        format = "Total:%total Free:%free"
}

cpu_usage {
format = "%usage Processing"
}

volume master {
format = "🔊 %volume"
format_muted = "🔊 Muted"
}

[j4-make-config](パッケージ)

ウィンドウが青色だったのでDebianぽいピンクにしたい!!
どうやったか忘れたんですがこちら( https://github.com/okraits/j4-make-config )を参照

ポップアップ通知を見やすいものにする

i3インストール時にdunstというコンパクトな通知を表示するパッケージが一緒に入って勝手に起動しますが、元のMATEで使われていたポップアップ通知の方が圧倒的に見やすい。パッケージdunstを削除すると元のやつに戻ります。多分。

おわり

i3のいいところをまとめてオシマイにします。
  • なんか頭良さそうなデスクトップができあがる
  • ウィンドウ枠が細めなので作業領域がちょっと広くなる
  • メモリ消費が少ないらしいので別の所に割いてあげられる
  • ログインしてからの起動が速い
  • ツールボックスのタブ機能を強引に実装させられる
  • 何事もキッチリ並べたがる強迫性の強い人を満足させられる
  • そのほか

実は何だかんだ言ってずっとi3上で絵描いてます。
以上、絵描き視点のi3wmレビューでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿